「ナデシコは大胆不敵な集団」米大手が“奇跡のブラジル撃破”と熱烈報道! 百戦錬磨の主将に感嘆「それはクマガイ」【パリ五輪】
「さらに上を目ざすための正しい道にしっかりと戻っている」
なでしこジャパンは現地時間7月28日、パリ五輪のグループステージ第2戦で、強豪のブラジルと対戦。後半アディショナルタイムの連続得点で、2-1の逆転勝利を収め、決勝トーナメント進出へ望みを繋いだ。 【画像】なでしこJのブラジル戦出場15選手&監督の採点・寸評。谷川は圧倒的高採点、田中は決定機を決め切れず… スペインとの初戦は1-2で敗戦。連敗は許されず、是が非でも勝点3が求められる状況で、チームを救ったのは33歳のキャプテンと19歳の新星だった。 56分に奪われた1点をどうしても返せずにいたなか、90+2分に熊谷紗希がPKをきっちり成功させ、値千金の同点弾を奪取。俄然勢いに乗ると、90+6分に直前にPKを獲得していた谷川萌々子が、今度は前に出ていたGKの上を越す、華麗なロングシュートで勝ち越し点を挙げ、土壇場で試合をひっくり返した。 あまりに劇的な結果を受け、米大手スポーツチャンネル『ESPN』が「日本、奇跡のブラジル撃破。サキ・クマガイがキャプテンとして完璧なプレーを披露」と題した記事を掲載。次のように綴っている。 「3日前の開幕戦で世界チャンピオンのスペインに敗れた日本は、日曜に2度目の敗戦を喫するかと思われた。女子の大会では、3位になった3チームのうち2チームが準々決勝に進めるのだが、水曜日のグループステージ最終戦、ナイジェリア戦がまたもや試練の一戦となる事実を考えると、本当に危険な状態だった。しかし、どうにか息を吹き返しただけでなく、終了間際の連続ゴールで、ブラジル相手に2-1の劇的な逆転勝利を収めた」 そのうえで、2011年のワールドカップ制覇、翌年のロンドン五輪銀メダルを経験している百戦錬磨の主将に着目。「プレッシャーに対応できる気概と冷静さを備えた選手がいるとすれば、それはクマガイだろう」と伝えている。 「たとえセンターバックの彼女が代表レベルで過去に2度しか得点していなかったとしても、驚くようなゴールではなかったはずだ。150キャップ以上を持つ日本で最も経験豊富な選手であり、最高のベテランなのだ。リヨン、バイエルン・ミュンヘン、ローマに在籍し、ヨーロッパの主要リーグで9度、チャンピオンズリーグで5度の優勝を経験している。 日本はタイムアップ直前に追いついたのだから、勝点1でも許されたかもしれない。だが、ナデシコには別の考えがあった。なにしろ、彼女らは大胆不敵な集団なのだ。2011年、決勝でアメリカを倒して世界チャンピオンになった時、それを示した。今回は途中出場のモモコ・タニガワがロングレンジシュートを決め、まさかの逆転劇を演じた」 もっとも、「仕事はまだ終わっていない」。『ESPN』は「ナデシコにとって最も重要なのは、自分たちの運命をコントロールし続けることだ」と締め括った。 「ナイジェリアに勝てば、勝点6でベスト8進出はほぼ間違いない。日本はオリンピックでさらに上を目ざすための正しい道にしっかりと戻っている。最も必要とされる場面でチャンスを逃さなかったリーダーに触発された見事な逆転劇がなければ、そうならなかったかもしれない」 酸いも甘いも知る、生き字引が牽引するなでしこジャパンはこの先、より感動的なドラマを生み出せるか。狙うはもちろん、史上初の金メダルだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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