<伊藤沙莉>過酷なはずの朝ドラ撮影で「健康的に」 主演「虎に翼」に自信 「えっ、面白い!」ってなってもらえる
「いまの段階でいうと、本当に人間らしいけど、動物的。すごく素直な人だと思います。何かが変わるときって、興味や疑問からスタートすると思うのですが、『なんでこれってこうなんだろう』『なんでこうならないんだろう』と思う人じゃないと動かせなかったりする。それは持って生まれたものというか、この感覚がないと法律の道には進まないだろうし、そういった世界に行くべき人なんだと演じていて感じます」
また、寅子は「大体が一言多い」キャラクターで、「思ったことをすぐに言って、(石田ゆり子さん演じる)お母さんによく怒られます」と話す。
「発言がちゃんとできる、ということは、後に絶対にいい作用が生まれたり、誰か少しでも人の心を救ったりできる才能でもあると思っていて。そういうことが備わっている人だから動かせることがある、と演じていて感じます。たまにキレイごとを言ってしまうこともありますが、そのキレイごとがあまりにもド直球すぎて、本心すぎて、なんか物事が動いてしまう。そういうところが私は魅力だなと思いますし、突拍子もないこと言ったりやったりするのが私は好きなので、面白く演じさせていただいています」
◇クランクインから半年の日々を振り返り
劇中では、そんな寅子の、女性の権利が弱い時代への葛藤が描かれるが、伊藤さんいわく「寅子の疑問が自分とリンクしているときがある」という。
法律に関しては「たくさんの本と資料をいただいたり、大学で4回講義を受けさせてもらったりしました」と明かし、「寅子のもんもんとした気持ちを作るにあたって参考になる、ありがたい時間でした」とも振り返る伊藤さん。改めて、クランクインから半年の日々をどう感じているのか、聞いてみると……。
「朝ドラの撮影ということで、始まる前からいろいろな人に『大変だよ』と結構、言われました(笑い)、もちろん全部が全部、楽勝というわけではないのですが、いまのところ基本的にすごく楽しい日々を送らせていただいていて、大変さより楽しさが勝っています」