“冬の嵐”の再来「春分の日」の20日(水)は西・東日本中心に荒れた天気 暴風警報発表の可能性も 21日(木)にかけて山地は大雪のおそれ【MBSお天気通信】
3月20日(水)は「春分の日」の祝日。お出かけの計画や、彼岸のお参りの予定を立てている方も多いと思いますが、“冬の嵐”の再来となりそうで、西日本や東日本を中心に外出にはあいにくの大荒れの天気のおそれがあります。警報が発表されるような暴風の吹く地域もあるため、交通への影響などにもお気を付けください。 【画像を見る】あす・あさっての風・大雪雨の予想は?
「春分の日」は変わりやすい天気に 雷雨や突風のおそれ
20日は低気圧が発達しながら日本海から東日本付近を進む見込みです。この低気圧は上空5,500m付近にマイナス36℃以下とこの時期としては強い寒気を伴っているため、西日本から東日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になるでしょう。 中国地方や四国、近畿、東海、関東、北陸のあちらこちらで急に強い雨が降ったり、雷が鳴ったりしそうです。竜巻などの激しい突風やひょうにも注意が必要ですから、黒い雲が近づいてきたり、雷の音が聞こえたりといった積乱雲が近づく兆しがあるときには、建物の中に入るようにしてください。周りに高い建築物のない広い墓地などは落雷の危険性が比較的高くなりますので、特に注意が必要です。
風が強まり荒れた天気 暴風警報の可能性も
各地で風も強まりそうです。低気圧の通過時や通過した後に、一時的に冬型の気圧配置が強まる影響で、海上を中心に非常に強い風が吹く見込みです。 【20日に予想される最大風速(最大瞬間風速)】 九州地方 20メートル(30メートル) 中国地方 23メートル(35メートル) 近畿地方 20メートル(30メートル) 北陸地方 23メートル(35メートル) ほかに四国、東海、関東、東北でも沿岸部中心に暴風のおそれ 北風または西風が強まり、横殴りの雨や雪になるところもありそうです。波も高くなり、海上はしけるでしょう。交通機関に影響が出るおそれもあるため、注意してください。
強い“寒の戻り” 山地中心に大雪にも十分注意
そして、21日(木)にかけて広範囲で強い“寒の戻り”となりそうです。21日は東京の朝の最低気温が2℃と2月中旬並みの予想。大阪では予想最高気温が9℃と、昼間もひと桁のままで、真冬並みの寒さになるでしょう。西日本から北日本の日本海側では山地を中心に雪が強まり、警報級の大雪となるおそれもあります。積雪や路面の凍結による路面状況の変化にお気を付けください。 山岳地域では荒天のほか、なだれのリスクも高まりそうです。慎重な計画を心がけてください。(気象予報士 前田智宏)