白川未奈（左）を攻めるAZM

　女子プロレス「スターダム」AZM（21）が、〝アイコン狩り〟に燃えている。 　6月22日代々木大会で「大江戸隊」との最終決戦で敗れた「クイーンズ・クエスト（QQ）」は、上谷沙弥以外のAZM、妃南、レディ・C、天咲光由がユニットから強制追放された。 　AZMは「上谷がリーダーのQQで新しい歴史を一緒につくっていきたかった。でも、あんな負け方をしてしまってQQに戻るっていうのは違うと思うんです。それにずっとQQへの思いを引きずってると試合にも影響するので、今は前を向こうとしてます」と心境を明かし、「QQが私の大好きなユニットには変わらないので、上谷にQQを守ってほしいし、また私たちが成長した時に交流できたらいいな」とエールを送った。 　AZMと天咲の2人は、スターライト・キッド、鈴季すず、星来芽依から新ユニットでの共闘を呼びかけられている。これに対してAZMは「今までQQから人が抜けた時『私が引っ張らなきゃ』って思ってきたんですけど今回、キッドがリングに来てくれて初めて『助けてほしい』って思った。だから私は今、組むことに前向きではいます」。4日の後楽園大会でも星来とのタッグで白川未奈＆ジーナを撃破し、新ユニット結成に向け機運を高めている。 　気持ちが前を向いているのは、もう一つの理由がある。今夏のリーグ戦「5★STAR　GP」（8月10日、横浜で開幕）で、同じレッドスターズBブロックに岩谷麻優が入ったことだ。「岩谷麻優超えがしたい。ユニットは違うけど、私にとってはお姉ちゃんのような特別な存在。そんな人に去年、AZMの10周年記念試合で負けて『スターダムはAZMがいれば大丈夫』って言われてうれしかったけど、すごく悔しかった」 　2011年に入門したAZMは、キッズファイターとして13年にデビュー。11年デビューの岩谷は憧れの存在であり、いつか超えたい大きな壁だった。「これまでアイコン超えをしようとした人はたくさんいたけど、いまだに誰も達成できてない。今までのたくさんの感謝がある分、私の思いが一番強い。なので私が岩谷麻優に勝ってリーグ戦優勝して、IWGP女子王座を奪ってやる！」。6年連続6度目の出場となるAZMが、真夏の伝説を残す。