東京マラソンまでの2ヵ月でも6足ほどの試作シューズを試したというキプチョゲ選手

キプチョゲ選手、ハッサン選手のようなトップ選手は、試作段階のシューズを何度もテストし、フィーリングをナイキにフィードバックしている。その意見が開発に生かされ、新たなシューズが生まれるのだ。 「もう10年くらいはシューズのテストとフィードバックを繰り返していると思いますが、その作業は本当に素晴らしい経験です。この2か月ほどでも6つぐらいのシューズをテストしました。新しいシューズをテストすることで、私の体の声を聞くことができるのはとても楽しいですし、ナイキが私の意見を信じてくれることもうれしく思っています」（キプチョゲ選手） 「私も新しいシューズをテストするときはとてもハッピーになりますし、本当に楽しいですね。新しいシューズは、多くの人たちが考え続け、学び続け、改良を続けることで生まれるものですが、その中で私たちの意見が重視されるのは凄くうれしいことですし、より良い意見を伝えられたらと思っています」（ハッサン選手）

今夏のパリ、来年の東京へ

今年の夏にはパリ五輪が、そして来年の9月には東京での世界陸上が待っている。 「まずはパリでマラソンを走りたいと強く思っています。そして東京にもまた来たいですね。そのためにベストを尽くしたいと思います」（キプチョゲ選手） 「パリは本当に楽しみですね。どの種目で目指すのかはまだ決めていませんが、自分が何をやりたいのかをしっかり考えていきたいと思っています。もちろん東京にもまた戻ってきたいですね。東京五輪を走ることはできましたが、そのときは無観客だったので、たくさんの観客の前で走りたいなと思っています」（ハッサン） 2人がパリでどんな走りを見せてくれるのか。とても楽しみだ。