キプチョゲ&ハッサンに直撃! トップアスリートはシューズに何を求めるのか
アスリート、科学者、デザイナーたちが一丸となって不可能に挑戦したナイキのプロジェクト「Breaking2」。2017年5月、イタリアで開催されたこのイベントで、キプチョゲ選手が、ナイキの厚底シューズとともに2時間0分25秒という前人未到の記録をマーク。そこから、厚底シューズ時代が始まった。進化し続けるナイキのシューズについて、キプチョゲ選手はどのように感じているのだろうか。 「Breaking2から、私はずっとナイキとともに走ってきました。アルファフライ 3に至るまで、たくさんのシューズをテストしてきました。そして、新しいものが出てくる度に、少しずつの進化ではありますが確実に良くなっています。 実際、私自身、アルファフライ 3は過去のアルファフライやヴェイパーフライよりも好きですし、優れたシューズだと感じています。プロのチームが最善を尽くして努力している結果、ステップバイステップで良くなっているのです」(キプチョゲ選手)
トップ選手たちのシューズの履き分け術
キプチョゲ選手とハッサン選手がトレーニングでどんなシューズを履いているのかも、ランナーなら気になるところだろう。 「トラックを走るときはアルファフライ3、ロングランではアルファフライ2、ファルトレク(一般的にスピードを変化させながらアップダウンのある不整地を走るトレーニングのこと)ではアルファフライ 3かアルファフライ2を履いています。ジョギングでは本当にいろいろなシューズを履きますね。ペガサス、ボメロ、インヴィンシブル、それからズームフライ、たくさんのシューズを履き分けています」(キプチョゲ選手) 「私もどんなトレーニングをするかでシューズを変えています。トラックだったらスパイクを履きますし、イージーラン(ジョギング)だったら、インヴィンシブルを選びます。アフリカで練習しているときはトレイルを結構走りますが、そんなときはトレイルランニング用のシューズを履きます。ロングランで選ぶのはアルファフライ 3ですね。それから、インフィニティ ランやペガサスをイージーランで履くこともあります。 そう、ペガサスは大好きなシューズです! 自分が快適に走れているかということが凄く大事で、自分の走り方にフィットしているかどうかでシューズを選んでいます。特に長距離は違和感があるとしっかり走れません。自分のスタイルに合ったシューズを選ぶことがケガの予防にもなると思います」(ハッサン選手)