中日OB・川上憲伸が語る!クライマックスシリーズの導入で"シーズン終盤の戦い方"が変わった!?プロ野球の舞台裏に迫る!
首位の緊張感
首位に立つと後ろが詰まってくる緊張感がすごかったそうです。こんなエピソードが。 川上「山本昌さんが僕が投げる前の先発で良いピッチングをした時に、思わず電話しちゃいましたもん。もちろんナイスピッチングだけど、ありがとうございます。なんか凄く力が湧いてきましたって」 若狭「いい話ですねえ。9月の優勝争いのピリピリ感、ヒリヒリ感を感じます」 川上「400メートルリレーのバトンパスと一緒で『1位で来い。でもバトンもちゃんと渡して』みたいな感じの雰囲気」 若狭「いい例えですねえ。川上さんがアンカーだったとして、第三走の山本昌さんがガーッとバトンを渡したわけだ」 川上「100メートルしかないから呼吸もできない合間に終わっちゃうでしょ」
CSがあるシーズン
クライマックスシリーズがないペナントレース終盤を400メートルリレーに例えた川上さん。2007年はクライマックスシリーズを経験してます。 川上「1600メートルリレーの障害物ありの、一走目が何かあったとしても、まあ一応リードはしといて、みたいな感じがある」 若狭「アンカー四走の川上さんも頑張るは頑張るけども」 川上「ハードル飛ぶときに、足が当たって万が一池でボチャッと滑ったとしても、ひょっとしたらイケるんちゃうとか?そんな感じがあった」 3位までなら優勝の可能性があるというクライマックスシリーズと、クライマックスシリーズがなかったシーズンでは、気持ちに違いがありました。
非番投手が伝令役
話はもう一度、クライマックスシリーズがなかった当時の話へ。クライマックスシリーズがなかった時の、川上さんの緊張感あふれるエピソードです。 川上「残り10試合とかだったらもうピリピリ。僕が試合で投げない時、裏で仲介人だったもんね」 昔はスマホもありませんでした。テレビ中継を見て、いちいちそれを伝えに行っていたそうです。例えば巨人と阪神戦。 こちらはナゴヤドームでヤクルトとドラゴンズ。向こうの試合が動くと。 川上「こっそりブルペン行って『今、巨人が3-1で負けてるって出てますよ』『わかった、憲伸ありがとう』ってそんなんでした。面白かった」
すぐにはわからない
防御率争いもすぐにはわからないので、次の日の新聞待ちだったそうです。 川上「僕が良いピッチングしたら徹夜だったもんね。ひょっとしたら上原追い越してるんちゃう?とかって」 若狭「追い越してるじゃ~ん」 川上「追い越してないじゃ~ん、とか(笑)」 良いか悪いかは別として、クライマックスシリーズが導入されてから、シーズン終盤の戦い方が如何に変わったか、わかりやすい川上憲伸さんの話でした。 (尾関)