2017年、ソフトバンクでコーチを務める鳥越氏

西武が西口文也2軍監督（51）に来季の1軍監督就任を要請する方針であることが23日、分かった。ヘッドコーチには、ソフトバンクやロッテなどでコーチを務めた鳥越裕介氏（53）を招聘（しょうへい）する見通しであることも明らかになった。 【写真】死球をめぐって激昂し、楽天・石原彪捕手に詰め寄る西武・渡辺久信監督代行 今季の西武は開幕から低迷し、5月下旬に松井稼頭央監督（48）が休養。渡辺久信ゼネラルマネジャー（GM、59）が監督代行を兼ねたが、西鉄時代の1971年に記録したシーズン84敗の球団ワースト記録を更新。既に3年ぶりの最下位が確定している。 50年の球団創設以降、歴史的な低迷となったシーズンからの再建を西武一筋で通算182勝を挙げた元エースに託す一方で、その参謀役として、ソフトバンクで4度のリーグ優勝、日本一などに貢献した鳥越氏に白羽の矢が立った。 西口2軍監督は和歌山商高から立正大を経て1995年にドラフト3位で入団。97、98年に2年連続で最多勝、最多奪三振を獲得。97年にはパ・リーグ最優秀選手（MVP）、沢村賞にも輝いた。2015年に現役引退後は投手コーチを務め、22年から2軍監督を務めている。西口2軍監督はこの日、埼玉県所沢市のカーミニークフィールドで2軍戦の指揮を執ったが、取材には応じなかった。 鳥越氏は大分・臼杵高から明大を経て1994年にドラフト2位で中日に入団。2006年に現役引退後、07年から17年までソフトバンクで2軍監督や1軍内野守備・走塁コーチを務め、今宮（ソフトバンク）らを育てた。18年から22年まではロッテで1軍ヘッド、2軍監督などを歴任し、その後は解説者として活動していた。