学校で「生成 AI」どう活用? 文部科学省がガイドライン......「定期テスト」や「読書感想文」は“不適切”に 問われる判断力
■落合さん「生成物の良し悪し判断を」
有働由美子キャスター 「今、一番日本で生成AIと向き合っている落合さんに聞きます。子どもの教育への使用制限は要りますか?」 落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー) 「僕は要らないと思います。読書感想文も使っていいと思います。AIにできることを一生懸命やるより、(AIを)活用して良いものを作れる能力を伸ばすべきだと思います」 有働キャスター 「そのために、今後生成AIを正しく使いこなすための力を意識的に育てていくためには、教育現場に何が必要ですか?」 落合さん 「全部自分で作る能力というよりは、出てきたものが良いか悪いか(判断する力)。例えばプログラミングなら、きちんと動くか動かないかが分かる能力がとても大切です」 「例えば、自分でピアノは弾けなくても、良い演奏は分かると思います。指揮者はピアニストではありません。演奏したい人は演奏すればいい。AIを指揮する能力は別ですし、それを伸ばしていけば、良いか悪いか分かれば、十分だと思います」 有働キャスター 「AIを使いすぎると考える力や文章を書く力が衰えるのではないか、という説があります」 落合さん 「人間もある程度いろいろなものが衰えてきたので、伸ばせるところをどんどん伸ばしていけばいいのではないでしょうか」 (7月4日『news zero』より)