【酒屋と飲食店のおいしい関係vol.1】隠れ家『からふぇDINING』で呑む、“浜千鳥 山廃仕込純米酒”の旨さ
「蔵元を訪問すると、最新の設備と伝統的な技術を融合させ、常に品質の向上に努めていました。数年前に麹室の設備に菌が入りづらい光触媒の装置を導入したことで、よりすっきりと洗練された飲み口になったと話してらっしゃいました。とても綺麗な山廃仕込みなので、なんでこんなに綺麗なんですか?と質問すると、『丁寧に作ったらこうなりますよ』とおっしゃっていました」(佐藤さん)
「そうなんです、作りがすごく丁寧なんですよ。『浜千鳥 山廃仕込純米酒』は本当にいろんな料理に合う。蔵元が漁港の町・釜石市なので魚介類にも合わせやすいんですけど、山廃仕込みにはコクがある。しっかりとお酒の余韻は残るんだけれども、ベタつかない。当店では、季節はもちろんその日に仕入れる素材によってメニューを変えています。今日は、スモーキーな料理や揚げ物にも合うお酒なのでこちらを作らせていただきました」と語るのは、『からふぇ DINING』の店主・櫻井剛さん。
「浜千鳥 山廃仕込」と「からふぇ DINING」の料理を堪能
鴨の旨みに加え、鼻を抜けるスモーキーな香り、トマトが彩りはもちろん、爽やかさと旨みを増幅させる一品。「浜千鳥 山廃仕込」を合わせてみる。料理の旨みがまろやか且つ深く感じられ、スモーキーな香りに芳醇さが加わる。トマトの爽やかさとお酒のキレの良さが後から追いかけてきて、すっきりとした後口に。
さっぱりとした鱧の甘みとインゲンの苦味、梅しその風味を一つにまとめ揚げ、丁寧に出汁をとった自家製天つゆでいただく一品。熱々のところ一口頬張り「浜千鳥 山廃仕込」を流し込む。より一層まとまった旨みが通り過ぎた後、油っぽさがなくなりすっきりしつつも旨みの余韻が残る。
さっぱりとした鱧の甘みとインゲンの苦味、梅しその風味を一つにまとめ揚げ、丁寧に出汁をとった自家製天つゆでいただく一品。熱々のところ一口頬張り「浜千鳥 山廃仕込」を流し込む。より一層まとまった旨みが通り過ぎた後、油っぽさがなくなりすっきりしつつも旨みの余韻が残る。 櫻井さん:日本酒と料理、お互いがお互いを引き立て合うものだから、日本酒と料理、両方があって完成するのが当店の味だと思っています。そして味だけではなく、酒と料理を通じて季節を感じたり、色どりを楽しんで食事をしていただきたい。そう思っていただけるメニュー構成を、日々考えています。また、日本酒は温度変化で印象がかなり変わるのも面白くて深いところです。 佐藤さん:「浜千鳥 山廃仕込純米酒」の熱燗はハズせないですよね。本当に日本酒はいろんな楽しみ方があります。どこで誰と何を食べるか、飲んでいるシーンによって甘さ、辛さ、熱燗、冷酒など味わいや温度を変えて楽しむのがおすすめ。シーンによって変わる“おいしさ”を知っていて選べる方がいいじゃないですか(笑) 櫻井さん:「お燗にしたらこんなにまろやかになるんだ!」「こんな時は冷酒がいい!」とか、いろんな温度を試して発見するのが楽しいんですよね。こんな料理が合うんじゃないか? とか考えちゃいます。ちょっと話がマニアックになっていきますが……(笑)