水原希子、恋人の言葉に衝撃「“重くない女性”でいようとしていた」
今は自分を褒めてあげられるようになった
――今は水原さんにとっていい意味で力が抜けて楽なわけですね。逆に以前は違ったのでしょうか。 私はもともとモデルだけをやっていたのに、奇跡的に映画『ノルウェイの森』に抜擢されて。でも当時は演技なんて知らないから、監督のトラン・アン・ユンさんに毎日怒鳴られながらやってました(笑)。 「ノルウェイの森」に出演して以降、本当にいろんなオファーをいただけるようになったんですが、一緒に仕事をする役者さんは子どもの頃から演技をしていたり、学校に行って、晴れてその場にいる方たち。一方で私はノウハウも知らないし、勉強もしてきていない。オファーをいただくたびに周りの役者さんと比べて「私はまだ全然ダメ」と自分を責め続けてきたんです。 でも最近は「それでも私も何かちゃんとやってきてるから、ここまで来れている」と自分でちゃんと自分を褒めてあげられるようになりました。もちろんお芝居、表現を怖いと思う部分もあるんですけど、今回の映画ではそこに対して楽しさを見出していける現場だったので。怖くもあったけど、周りの方たちに支えられて、大丈夫という感覚になれました。
“重くない女性”でいようとしていた
――8月にイベントに登壇された際、恋人であるアメリカ人ピアニストの恋人ジョン・キャロル・カービーさんとの会話でも気持ちが楽になれたと話していましたね。 そうですね。すごく面白かったのが、デートを重ねるうちに彼が悩んでいる顔になって「希子はいい子だし、僕は本当にラッキーだけど、でもいい子だけではいてほしくない。もっと希子のありのままの姿を見たい。希子にだってエモーショナルな面もあるだろうし、僕に気遣ってそういう面を見せないようにしてくれるけれど、逆にそうすると僕も自分が出せなくなる。今まで悩んできたことや過去の恋愛、君の人生の物語を遠慮せず話してほしい」と言われて。 これまでの恋人には、例えば私が父親と母親の離婚で感じた葛藤だったり、過去の恋愛の話をしたら「ちょっと重すぎる」と言われてきたし、そんなことを言ったら嫌われるんだって思ってました。なので、知らない間に男の人といる時は“重くない女性”、いい子でいなきゃいけないというフォーマットができていたことに気づいて。それは衝撃的な体験でした。 その彼の発言からどんどん自分から悩みや過去の体験を話すようになると、話せば話すほどどんどん癒えていく。彼も重いと思わず、面白がってそういう話を聞いてくれるし、自分の体験を話してくれたり、寄り添ってくれて。女性としてでなく、一人の人間として見てくれている気がして救われました。