独フリゲート艦、8月に東京寄港 対中国抑止、日本と連携
【ベルリン共同】ドイツ海軍のフリゲート艦が5月7日にインド太平洋地域に向けて出港し、8月後半に東京に寄港することが13日、外交筋への取材で分かった。台湾海峡や東・南シナ海で現状変更の試みを続ける中国をにらみ、地域への関与を進める戦略の一環。民主主義や法の支配などの価値観を共有する日本と連携し、中国の威圧的行動を抑止したい考えだ。 ドイツが昨年7月に対中戦略を策定後、軍艦の日本寄港は初めてとなる。空軍も今年6~8月にインド太平洋地域に戦闘機を派遣する。 ドイツは2020年にインド太平洋に関する戦略を策定し、21年に海軍艦艇として約20年ぶりにフリゲート艦を、22年には戦闘機も初めて日本に派遣した。外交筋は「艦艇や戦闘機の継続的な派遣は、インド太平洋地域への関与を重視するドイツの本気度を示している」と指摘した。 今年はフリゲート艦と共に補給艦も派遣する。米ハワイ周辺で米海軍主催の環太平洋合同演習(リムパック)に参加するほか、海上自衛隊を含めた多国間訓練を実施する。