北海道5区の自民和田氏、〝背水の陣〟も敗れ4選ならず 不記載事件の逆風強く 衆院選
北海道5区の自民党前職、和田義明氏(53)は、立憲民主党元職の池田真紀氏(52)に敗れ、4選はならなかった。 札幌市厚別区の和田氏の選挙事務所では、午後7時過ぎから支援者が続々と集結。選対幹部らが食い入るようにテレビの選挙特番を見つめる中、立民池田氏の当選確実が報じられると、「あー」と落胆の声や、大きなため息が広がった。 午後11時すぎ、硬い表情で事務所入りした和田氏は集まった支持者に「ご期待にお応えできなかったこと、また、応援してくださった方が離れてしまったこと、ひとえに私の不徳の致すところ。心から心からおわび申し上げます」と涙ぐみながら深く頭を下げた。 和田氏は報道陣の取材に対し、「政治とカネ」の問題が「一番大きかった」とし、「できるだけ多くの人におわびしてきたつもり。(選挙戦では)一歩一歩歩んでいくにつれて背景をご理解いただける部分もあったと思うが、選挙の結果はそうではなかった」と振り返った。 和田氏は自民党の派閥パーティー収入不記載事件で戒告処分を受け、比例代表との重複を認められず〝背水の陣〟で選挙戦に臨んでいた。(坂本隆浩)