「大谷グラブ」、各地へ続々 能登の子どもたちにも笑顔
「野球しようぜ!」。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が日本国内の全小学校に三つずつ寄贈したグラブが、各地にどんどん届いている。地震で被災した能登半島の学校でも児童を笑顔にした。体育の授業などで使うケースが多そうだが、展示を優先して物議を醸した自治体もある。3月までに約2万校に行き渡る予定だ。 昨年12月22日、全国に先駆けて届いたのは大谷選手の母校である岩手県奥州市の姉体小。当日は代表の児童がキャッチボールを楽しんだ。今は各クラスを順番に回しており、全児童に使ってもらう予定だという。 石川県能登町の小木小は、お披露目する予定だった始業式が地震で延期された。ただ休校中も学校は開放していたため、1月12日に運動などで来た児童らに見せた。 体育館は避難所になっており、児童は教室で小さくキャッチボールするなど工夫して楽しんでいる。職員は「子どもたちは大喜びで明るい気持ちになった」と感謝した。
青森県むつ市の正津川小では、児童が大谷選手への感謝を伝える動画を作成した。近くドジャース側に届ける予定だ。市の担当者は「子どもたちが夢をかなえるため努力するきっかけになればいい」と話した。