ONE OK ROCK VS Vaundy “世代”をまたぐ対バンシリーズ最終戦
ロックバンド・ONE OK ROCKが25日、大阪・京セラドーム大阪でVaundyを迎えた『SUPER DRY SPECIAL LIVE Organized by ONE OK ROCK』3日目を開催した。 【写真】ONE OK ROCK対バンライブ3日目ゲストはVaundy 埼玉・ベルーナドームで行われた初日と2日目には、同年代の“盟友”バンド・WANIMAと日本HIP HOP界のクイーン・Awichがそれぞれ登場し、貴重なコラボレーションも披露。この日も音楽ジャンルや活動スタイルなどを飛び越える一夜に期待が高まる中、はじめにVaundyが登場した。
■1人のファンからライバルへ 憧れの先輩に突きつける「下克上」
Vaundyのステージは「不可幸力」「ZERO」「泣き地蔵」によるどっしりと力強い幕開け。「元気か?」と問いかけた際の歓声に「さすがドーム」と驚きを伝えながらも、「仕事で疲れてるやついる?でも明日休みだしね。休みたきゃ明日休め!」と煽り、「裸の勇者」からエモーショナルなバンドアンサンブルを前面に押し出した。 その後、タイトなベースラインに合わせて自身も体を揺らしながら「踊り子」や「恋風邪にのせて」といったミディアムなダンスチューンを届け、「タイムパラドックス」や「しわあわせ」では伸びやかな歌声でじっくりと聞かせるなど、楽曲ごと明確に異なる表情とを提示していった。 中盤のMCでは、「私がワンオクを聞いたのは…中学生だったかな。流行りに疎くて、結構遅めだった」と振り返りながら、「ちなみに一番好きな曲は『Deeper Deeper』です。かっこいいよね」と明かし、「みんな俺と歳近いでしょ?よかったな、今日は来られて」と、自らファン目線に立つ場面もあった。 しかし、後半では堂々たる佇まいで「今日ここに何しに来たか知っているか?“世代交代”じゃ。下剋上しに来てやったぜ。ついでにお前らも連れて行く」と宣戦布告。「トドメの一撃」から一気に攻勢へ転じ、「CHAINSAW BLOOD」「逆光 - replica -」といったヘヴィかつラウドなサウンドで畳みかけた。 そして「Taka(Vo)さんから好きにやっていいよって言われました。これはおそらくみなさんにも言っていらっしゃったと思うんで、全部出してブッ飛んでください」と呼びかけ、代表曲「怪獣の花唄」の合唱で会場を完全に掌握。最後には「またここで会おうぜ!」とドーム公演への意欲も叫び、先輩へとバトンをつないだ。