J3沼津のストライカー和田育 成長の裏にあるのはFW川又堅碁の存在
J3リーグで現在2位のアスルクラロ沼津に、注目のストライカーがいる。筑波大から入団して2年目の和田育(はぐみ、23)だ。今季ここまでの全13試合に出場し、得点ランキング2位タイの8ゴール。4月は4戦5発と活躍し、クラブで初の月間MVPにも選ばれた。 昨季のチーム得点王(13点)だったFWブラウンノア賢信(22)がオフにJ2徳島へ移籍。開幕前は得点力が心配されたが、その穴をしっかりと埋めている。「全試合で自分が点を取るつもりでいます。結果を残し続けることを意識しています」とエースの自覚をのぞかせる。 入団直後から意欲的に筋トレも続け、体重は3キロ増えて66キロに。前線で当たり負けしなくなった。DFラインの裏への速い抜け出しが武器だが、守備でも高い位置から激しくプレスを仕掛ける。攻守両面で勝利に貢献している。 元日本代表からもテクニックを吸収中だ。J1新潟や名古屋、磐田で活躍したFW川又堅碁(34)が昨年9月に加入。練習試合などの際は常にベンチで隣に座り、飛び出すタイミングなどを教わっている。「世界を知っている選手。勉強になります」 チームは現在2連敗中。19日はホームの愛鷹で八戸を迎え撃つ。昨年までの7年間、沼津の最終ラインを支えてきたDF藤崎智貴(29)がおり「楽しみです。負けられません」。自身3戦ぶりのゴールで上昇気流に乗り、「J2昇格」という大目標へ導く。(里見 祐司) ◆和田 育(わだ・はぐみ)2000年12月19日、奈良県生まれ。23歳。阪南大高を経て、筑波大へ進学。入団1年目の昨季は32試合に出場して3得点。168センチ、66キロ。
報知新聞社