岡本和真級の素材? 阿部慎之助新監督の下でブレーク期待「巨人の若手長距離砲」は
巨人の未来のためにも
萩尾が首脳陣の信頼をつかむためには、目に見える結果でアピールするしかない。昨秋は台湾のウインター・リーグに参加し、17試合出場で打率.326をマーク。自主トレは首位打者の実績を持つ松本剛(日本ハム)に弟子入りし、打撃技術を学んだ。 阿部慎之助監督が就任した今季は外野の3枠のレギュラーがすべて白紙だ。丸佳浩、梶谷隆幸、長野久義と実績十分のベテランが控えるが、若手が台頭してこなければ、巨人の未来は明るくない。オープン戦では佐々木が16試合出場で打率.400をマークし、強烈に存在感を示したが、萩尾も成長の跡を見せた。14試合出場で打率.280、1本塁打、6打点。打席の内容も充実していた。3月12日のソフトバンク戦(鹿児島)では4回二死一塁で、石川柊太が初球に投じた内角高めのパワーカーブを振り抜いて左翼ポールを直撃する一発。鹿児島に遠征中の慶大の選手たちがスタンド観戦した試合で、輝きを放った。 メジャー通算178本塁打のルーグネッド・オドーアが開幕直前に退団したことは衝撃だったが、外野のレギュラー奪取に向けてライバルが減ったと考えられる。このチャンスをものにできるか。 写真=BBM
週刊ベースボール