福井県の60代女性、特殊詐欺で5103万円だまし取られる 災害支援センター名乗るうそ電話
福井県警越前署は9月30日、県内在住の60代女性が災害支援センター職員を名乗る男からのうその電話をきっかけに、7月から約2カ月間で6回にわたり現金計5103万円をだまし取られたと発表した。特殊詐欺事件として捜査している。県警が今年県内で認知した特殊詐欺の被害額としては最多。 同署によると、7月12日に女性宅の固定電話に災害支援センター職員を名乗る男から「あなたの家が災害時の避難先として登録されています」「登録した覚えがないのであれば、他の人を紹介するので、その人に名義変更を行うことができる」などと連絡があった。 同16日には「名義変更の相手が、名義変更前に1台162万円のろ過機10台を買う手続きをした」「キャンセルするには400万円がかかる」などと電話があり、女性は越前市内から400万円を郵送。さらに後日、「キャンセルできなかった。(ろ過器を購入した後に)クーリングオフすればいい」と電話があり、さらに同市内から1033万円を郵送した。 以降も金融庁職員、弁護士などをかたる男からの電話が相次ぎ、女性は同市内でさらに現金を4回送った。9月、同署に相談し、特殊詐欺と分かった。
福井新聞社