（写真：南日本新聞社）

　鹿児島県内は２２日、高気圧に覆われ、肝付町前田で３６．８度となるなど、各地で今年の最高気温を観測した。３３の観測地点すべてで最高気温が３０度を超えた。熱中症の疑いによる救急搬送も相次いでおり、県消防保安課によると同日午前０時～午後４時に、２２件の救急搬送があった。同課と大隅曽於地区消防組合は、志布志市の７５歳男性が２日に死亡していたと発表した。 屋外で建設作業中にけいれん、意識不明の31歳男性を救急搬送　熱中症の疑い　阿久根市

　同組合によると、２日午後５時２０分ごろ、男性が自宅のベッドで意識がなくなっているのを妻が発見し、１１９番通報した。男性は心肺停止状態で市内の医療機関に救急搬送され、死亡が確認された。同日の志布志市の最高気温は３２．６度だった。 　組合は１４日に熱中症が死因とする医療機関からの報告書を受け、１６日に県に連絡。県は「心肺停止」との報告から重症に計上していたが、２２日に組合の指摘を受けて死亡に修正した。 　鹿児島地方気象台によると、２３日の予想最高気温は鹿児島市や鹿屋市、奄美市で３５度。県内全域に熱中症警戒アラートが出され、涼しい場所で過ごすなど、予防行動をとるよう呼びかけている。