「泣くつもりじゃなかった」長野の“小かっぱ橋”惜しまれ60年の歴史に幕 ネット販売、物価高が追い打ち…苦渋の決断 市民や職人を支えてきた“金物のデパート” 社長「お客様には感謝しかない」
夕方、閉店を惜しむ客が続々とー。 常連客が花束をプレゼント―。 吉沢正彦社長: 「長い間、ありがとうございました」 常連客: 「なんかさみしいね、お父さんのときからずっと知っているからさ」 吉沢正彦社長: 「時代の流れで…」 常連客: 「寂しいですよ(泣)」
常連客から酒のプレゼント―。 常連客: 「今までお世話になったので」 吉沢正彦社長: 「こっちの方がお世話になったよ」
午後6時、最後の客を見送る―。 吉沢正彦社長: 「ありがとうございました」 「最後のお客さま帰りました」
ガランとした店内。 するとー。
社長の子どもたちが花束をー。 吉沢正彦社長: 「どうした…」
花束を見てー。 吉沢正彦社長: 「…こんなことしなくていいよ、ありがとうね(涙)」 長女・里彩さん: 「長い間、お疲れさまでした」
吉沢金物店・吉沢正彦社長(59): 「泣くつもりじゃなかったんだけど、涙が出てきてしまいました。いろんな店が出店して、インターネットも普及している中、吉沢金物店に足を運んで買い物に来ていただいて、本当に感謝しております。どうもありがとうございました」
惜しまれながら… 吉沢金物店 閉店。