ノボ・ノルディスク、次世代肥満症治療で有望なデータ-株価高値更新
(ブルームバーグ): デンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクは毎日服用の実験的な錠剤に関する有望なデータを明らかにし、次世代肥満症治療の可能性をアピールした。これにより株価は上昇し、過去最高値を更新した。
新たな治療薬候補はアミクレチンと呼ばれ、大ヒットした「ウゴービ」と同様、GLP-1など肥満を抑える体内の2つの作用に働き掛ける。初期段階の試験では、被験者は12週間で体重を13%減らすことができたという。
ノボ・ノルディスクは投資家との会合で、試験は小規模だったとしつつ、アミクレチンをいっそう開発していく基礎になるもので、将来の期待を高めると説明した。7日のコペンハーゲン株式市場で同社株価は一時7.4%上昇し、過去1年間の上昇率を80%近くに伸ばした。
成長中の肥満症治療薬市場で同社が業界首位を維持するには、次世代プロジェクトが鍵を握る。ウゴービとその姉妹品である「オゼンピック」の成功で、ノボ・ノルディスクは欧州上場企業として時価総額が最も大きい企業に成長。7日の株価上昇で、時価総額は約4兆1000億デンマーク・クローネ(約88兆5500億円)に膨らんだ。
原題:Novo Nordisk’s Obesity Pill Results Send Shares to Record (1)(抜粋)
--取材協力:Christian Wienberg.
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Naomi Kresge