ブンデス史に名を刻む40歳の長谷部誠…更新を目指す“先人たちの大記録”を紹介
■3位:ミロスラフ・ボタバ(40歳225日)
3位はGKを含めたランキングでも総合5位に入るミロスラフ・ボタバ氏だ。チェコのプラハに生まれ、その後西ドイツへ移り住んだボタバ氏は、ドルトムントでプロキャリアをスタートさせるとMFとしてリーグ戦250試合以上に出場。西ドイツ代表としてはEURO1980に出場し欧州制覇にも貢献した。それからスペインへ移りアトレティコ・マドリードで3年間プレーした後、再びドイツに帰還。ブレーメンで10年以上に渡り中盤に君臨すると、1996年12月6日の1860ミュンヘン戦で「40歳225日」でピッチに立った。また、ブンデスリーガ通算546試合出場は歴代5位の記録となっている。
■2位:クラウディオ・ピサーロ(41歳268日)
当然だが、ブンデスリーガの最年長出場ランキングの上位には自国の選手がずらりと並ぶ。そんな中でトップ10に「2名」だけドイツ人および元ドイツ代表ではない選手がいる。それが長谷部とフィールドプレーヤーとして歴代2位となる「41歳268日」の記録を持つクラウディオ・ピサーロ氏だ。ペルーの英雄であるピサーロ氏は母国でプロキャリアを歩み始めると、20歳にしてドイツげ渡りブレーメンに加入した。 そんな同氏はブンデスリーガ2年目に19ゴールを叩き出しバイエルンに引き抜かれることに。合計9年間に渡り所属したバイエルンではリーグ優勝6回を経験したほか、2013年にはチャンピオンズリーグ制覇に貢献するなど数々のタイトルを手中に収めた。それでも彼が「ホーム」と呼ぶのは“長寿プレーヤー”にお馴染みのブレーメンだ。 同クラブには合計10シーズンも所属しブンデスリーガ250試合に出場。通算109ゴールという偉大な数字を残した。そして250試合目にしてラストゲームとなったのが2020年6月のケルン戦。なお、この試合において「41歳268日」のピサーロ氏との交代でピッチを後にしたのは現ヴィッセル神戸所属の大迫勇也だった。 ちなみにピサーロ氏は2019年のライプツィヒ戦で「40歳227日」でネットを揺らしており、これがブンデスリーガの最年長ゴール記録となっている。長谷部がこの記録を破るためには、来シーズンもブンデスリーガでプレーし続け、9月以降にゴールを奪う必要がある。