メイウェザーが税金滞納問題に「28億払った」「マクレガー戦で返す」と反論
ボクシングの元5階級王者で8月26日にUFCの2冠王者コナー・マクレガーとボクシングマッチを戦うフロイド・メイウェザー(40、米国)が、滞納している巨額の税金問題で全米で話題になっている。 メイウェザーは5日、IRS(米国内国歳入庁)に対して、支払期限の過ぎた税金についての異議を申し立てた。加えて租税裁判所にも、自らの税金の支払い期日の翌月に行われる、そのマクレガー戦のファイトマネーが支払われるまで延期して欲しいという嘆願書を提出した。 IRSが、メイウェザーが滞納していると指摘している税金は、パッキャオと戦った2015年のもの。フォーブズ・マガジンによると、メイウェザーはその年、パッキャオ戦で稼いだ2億2000万ドル(約240億円)を含む7億ドル(約770億円)を稼いだとされている。 Law360.comという法務関連のニュース配信サイトによると、メイウェザーは、同嘆願書で「たとえ私が相当な資産を持っていたとしても、それらの財産は限られており、非流動性(キャッシュではない)なものだ」とし、「私は、あと60日ほどで(マクレガー戦によって)かなりの流動資産(キャッシュ)を得ることができるため、その後、2015年の税金負債の残高や未払い額を支払うつもりである」と訴えているという。 メイウェザーとマクレガーの“世紀の一戦”は「ショータイム」でPPV放映されるが、その課金額は、高画質のHDで99.95ドル(約1万1000円)と高額になることが明らかになっている。2015年5月に行われたメイウェザー対マニー・パッキャオの世界戦と同額で、その際には約460万件の視聴契約があり、600億円を超える収益が上がった。今回も、パッキャオ戦に迫る視聴者数が期待されていて、メイウェザーのファイトマネーは9桁ドル(数百億円)を下らないと予想されている。 このファイトマネーで税金を払うというメイウェザー側の嘆願書だが、IRSは「すぐに財産を切り売りしろ」と求めているという。