“タリバン復権”から3年 権利抑圧続く…アフガン女性の現状は
日テレNEWS NNN
アフガニスタンで、イスラム主義勢力・タリバンが復権してから、15日で3年となります。女性の権利抑圧が続く中、少女たちのために“秘密の学校”を開いた女性が、追い詰められた胸の内を語りました。 アフガニスタンでは3年前、イスラム主義勢力・タリバンが首都カブールを制圧し、暫定政権を発足させました。 イスラム法を独自に解釈し、中学生以上の女子教育や女性の就労を制限しています。 教育の機会を奪われた少女のために授業を行う“秘密の学校”を開いていたアフガン人の女性は、こうした状況に強い危機感を抱いています。 “秘密の学校”を開いていたアフガニスタン人女性 「女性は特に多くの制限や権利侵害にさらされていて、こうしたアフガンの状況は精神に深刻なダメージを与えかねません」 この女性は自由のない抑圧された環境に耐えきれなくなり、ことし2月、ドイツへの移住を目指し隣国イランに逃れました。 “秘密の学校”を開いていたアフガニスタン人女性 「今の私の将来は不確かで、数年後どこにいるのかも分かりません。イランに残るかアフガンに戻るか、ドイツに移住するかに関係なく、私はアフガンの女性の権利を擁護し続けます」 タリバンは14日、“復権3年”を誇示する大規模な軍事パレードを行いました。その一方で、女性たちはSNS上で「タリバン政権はいらない」などと書かれた紙を持って抗議活動を続けています。 “秘密の学校”を開いていたアフガニスタン人女性 「人権状況は悲惨で、女性たちは完全に孤立しています。(国際社会の)支援が必要です。私たちを見捨てないでください」 国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、性別による社会的な隔離や差別=「ジェンダー・アパルトヘイト」は、国際法違反として定義すべきだと訴えています。