《ブラジル》連邦政府が正式に謝罪=大戦に関わる日本移民迫害に=80年前の人権侵害の歴史見直し
さらにブラジル沖縄県人移民研究塾『群星』編集長の宮城あきらさんは「今日のブラジル連邦政府に、過去の戦時下の政府による未曾有の差別的人権迫害の過ちを謝罪してほしい。この謝罪は人類史共通の心理に立脚した英断であり、高い社会的評価が与えられるものと確信します。ウクライナ戦争、ガザ戦乱に揺れる現代世界の危機にあって、今回の連邦政府の判断は、平和と安寧を願う人々にとって大きな歴史的・社会的意義を有するものと確信します」と述べた。 これを受けて計12人の評議員が順々にそれぞれの評決を発表し、その理由を説明した。その結果、12対0になり、謝罪が決まった。 謝罪決定後、アルメイダ委員長は宮城氏を犠牲者の代弁者として謝罪のメッセージを述べた。続けて全員が起立し、亡くなった先亡者に1分間の黙とうをささげた。最後に若手5人の三線などによる演奏が行われた。犠牲者を悼むように「てぃんさぐぬ花」が静かに議場に響き、続けて「島人ぬ宝」が演奏されると、参加者らは今日の喜びを天に伝えるかのように合唱した。