＜D・神＞7回、2ランを放った筒香（撮影・島崎忠彦）

　◇セ・リーグ　DeNA9―6阪神（2024年9月20日　横浜） 　横浜スタジアム史上最多3万3435人の観衆を、DeNA・筒香が沸かせた。7―5の7回1死二塁で、ビーズリーから7号2ラン。カットボールを右翼席上段へ叩き込み「打った感触は良かった。もうこの時期に誰が（主役）とかはない。監督がしようとする野球に応えるだけ」と声を弾ませた。 　シーズン最終盤。逆転でのCS進出へ欠かせない戦力が試合を決めた。敵地での6月13日ロッテ戦で6号を放ったが、その後に左肋骨を疲労骨折。7月5日に出場選手登録を抹消された。8月17日に1軍復帰を果たしたが、代打での出場が中心。9月11日の阪神戦以来となる先発出場で快音を響かせた。とはいえ、復帰後の13試合は15打数2安打の打率・133、1本塁打、4打点と本来の姿ではない。それでも、三浦監督は「チームの流れを変える中、筒香の状態は悪くないと思っていた」と変わらぬ信頼感を口にした。 　8月6日時点で3位とは最大6ゲーム差あったが、7月25日以来となる3位浮上。筒香はかみしめるように言った。「米国のマイナー時代にこの観客数はあり得ない。感謝を持って戦っていく」。6月9日ソフトバンク戦以来103日ぶりとなる本拠地でのスタメンで、同日以来となる本拠地弾。背番号25には横浜の地がよく似合う。（大木　穂高）