古墳や集落…小田急沿線の身近な遺跡知る 海老名のロマンスカーミュージアムで展示
神奈川県内自治体教育委員会の文化財を担当する職員などが推す20の遺跡を紹介する展示が、小田急電鉄の鉄道博物館・ロマンスカーミュージアム(海老名市めぐみ町)で開かれている。出土品やパネル展示を通じて、小田急線沿線をはじめ県内に点在する古墳や集落などの遺跡の魅力に触れることができる。18日まで。 かながわ考古学財団の主催。県内の遺跡を紹介する巡回のパネル展を、横浜(9月)と小田原(10月)で実施しており、同ミュージアム(11月)が最後。 同ミュージアムでは厚木、大和、海老名など小田急線沿線7市の遺跡の出土品も公開し、海老名からは相模国分寺跡と秋葉山古墳群が紹介されている。相模国分寺の文様が入った瓦や、東日本最古級の古墳群である同古墳群から出てきた土器などが並び、地域の歴史が詰まった展示になっている。厚木の登山古墳から出土した埴輪(はにわ)も見られる。 同財団の担当者は、「遺跡は特別なものではなく、身近なものだということが伝われば」と期待を込め、来場を呼びかけている。 午前10時~午後5時(最終入館は同4時半)。入館料は中学生以上900円など。問い合わせは、同財団電話045(252)8689(平日のみ)。
神奈川新聞社