<三南プライド・’21センバツ>選手紹介/5 前田銀治中堅手(2年)/斎藤崇晃右翼手(2年) /静岡
◇長打で爪痕残す 前田銀治中堅手(2年) チームの誰もが認める投打の要。主に3番打者として長打力を発揮し、昨秋の公式試合は打率3割6分4厘を記録した。稲木恵介監督(41)にポテンシャルを買われ、昨夏の新チーム発足時から投手にも挑戦。中継ぎなどで5試合に登板し、140キロ近い直球で相手打線を抑えてきた。 一方、自身の認識は異なる。「皆がチャンスをつくってくれたから結果が残せた」とチームメートへの感謝を口にする。直後に4番の小堂湧貴三塁手(2年)が控えるため、安心して打撃に集中できることも多かったという。「チームの中心になりたいが、まだまだ。もっと周囲の期待に応えたい」とさらなる高みを目指す。 晴れ舞台を前に「7対3の割合」で打撃に重点を置いて最終調整中。「格上のチームのエースから長打を放って爪痕を残したい」【深野麟之介】 …………………………………………………… 身長181センチ▽体重89キロ▽中堅手▽右投げ右打ち▽三島市立山田中▽尊敬する人はチームメートの植松麟之介投手(1年) ……………………………………………………………………………………………………… ◇攻撃の火付け役 斎藤崇晃右翼手(2年) リードオフマンとして攻撃の火付け役を担う。「1番打者は、とにかく出塁して、チームを勢いづけることが仕事」と語る。 小学校高学年のときから、ぼんやりと「甲子園」への憧れは抱いていた。しかし、少年野球チームの練習がきつく、「あまり野球を好きになれなかった」。 転機は中学2年のときに訪れる。右肘を手術して、およそ1年もの間、思い通りにプレーできない日々が続いた。「初めて心の底から『野球をやりたい』と思った」と言う。 祖父の真澄さん(74)も三島南の野球部OBだ。野球を小学3年で始める前から、キャッチボールの基本を教えてくれた。今でも練習を見に来ては、アドバイスをくれるという。「祖父と一緒に野球をやっている感じがする」。甲子園で結果を残し、祖父に恩返しをするつもりだ。【深野麟之介】 …………………………………………………… 身長170センチ▽体重66キロ▽右翼手▽右投げ右打ち▽函南町立函南中▽モットーは「見逃し三振より、空振り三振」 =つづく