一体どこへ行った!? Jリーグを退団した外国人選手たちの去就(9)鹿島離れて大活躍!? 空中戦最強の小さな巨人
今月末に迫った2024明治安田Jリーグの開幕に備え、各クラブはオフの期間中に人員整理を進めてきた。助っ人外国人選手も例外ではなく、昨季終了をもって多くの選手が所属クラブを退団している。その中には既に新天地で活躍している選手もいれば、未だ無所属の選手もいる。そこで今回は、2023シーズンをもってJリーグを去った助っ人外国人選手10人の去就を紹介する。※スタッツは『Transfermarkt』を参照。情報は2月6日時点。
FW:アルトゥール・カイキ(ブラジル) 生年月日:1992年6月15日(31歳) 前所属クラブ:鹿島アントラーズ 2023リーグ戦成績:13試合1ゴール0アシスト 現所属クラブ:スポルチ・レシフェ(ブラジル) 約3年間を鹿島アントラーズで過ごしたアルトゥール・カイキは、今冬に母国ブラジルのクラブへ移籍を果たしている。 このブラジル人選手のプレースタイルを「サイドアタッカー」と括るのは難しい。初期配置では左サイドに陣取っているが、試合中は中央でボールを受けることも多い。流動的にポジションを移しながら味方選手が空けたスペースに入っていくのが特徴的だ。最大の魅力が、ヘディングの上手さ。身長174cmと大柄な選手ではないものの、落下地点の正確な読みと抜群ジャンプ力を生かして強烈なヘディングシュートを放つことが可能だ。2022シーズンは頭で6度ゴールネットを揺らしている(リーグ戦の記録)。 鹿島ではこれまで多くの試合で先発し、その得点力の高さを示してきたが、3年目となる昨季は出場時間が急激に減少。途中出場での起用が続き、リーグ戦平均出場時間はわずか21分だった。これにより今冬、さらなる飛躍を求めてブラジル2部スポルチ・レシフェへ移籍している。 スポルチでは1月18日に行われたレトロ戦でリーグ戦デビューを果たすと、20分に移籍後初ゴールを記録した。すでに出場5試合で2ゴールと好調なスタートを切っており、現在リーグ1位のチームを支えている。このまま順調に得点数を伸ばし、リーグ優勝と1部昇格の立役者となるだろうか。
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