第1ピリオドでの“出場1回”に全力を懸けた長坂拓海「『いくぞ』と言われた時にどれだけ自分のプレーができるか」|フットサル日本代表
日本代表は12月17日、北海道・帯広市総合体育館でアルゼンチン代表との国際親善試合第2戦に臨み、第1戦に続いて1-1で引き分けた。勝利こそできなかったものの、2018年の国際親善試合では2-4、1-4と連敗した元世界王者に無敗を収め、代表チームの成長ぶりを示した。 【映像】名門バルセロナで日本人選手がピッチに立った瞬間! この試合で第1ピリオドの残り4分で初めてピッチに立った長坂拓海は、動き出しから積極的に攻撃に参加。第2ピリオドではより多くの出場時間を獲得し、巧みなパスワークと持ち味のスピードを生かしたプレーで観客を魅了した。 試合を終え長坂に話を聞いた。
どんな立場でもやるべきことはたくさんある
──東京でのアルゼンチン戦を経て、どのようなイメージでこの試合に挑みましたか? 1試合目を終えて、アルゼンチンは個々の基礎技術、本当に「止める」「蹴る」のレベルが全員が高いなと思っていました。個人的には、1試合目はあまり出場時間は長くなかったですけど、相手がどうディフェンスをしてくるかがスカウティングでわかっていたので、自分がピッチに立ったらどう対応するかはイメージしていました。 ──第1ピリオドの残り4分で初めてピッチに入りました。 木暮(賢一郎)監督からはハーフタイムに第1ピリオドで僕が入った時の攻撃がすごくよかったから、それを続けるように、守備はもっと強度を高くと言われました。自分でも攻撃の面はやれる自信があったので、それは引き続きやりながら、しっかりと守備でも貢献できるようにと考えていました。 ──第2ピリオドでは石田健太郎選手、金澤空選手、平田ネトアントニオマサノリ選手と同じセットでプレーしましたが、スムーズにボールが回って何度もチャンスをつくりました。 (バルドラール浦安のチームメートである石田)健太郎とはいつもやっているので、どんなプレーをするかはわかっています。(金澤)空は僕と同じタイプというか、スピードとモビリティがあるので、2人で常に動き回って、裏に抜けようと思っていました。 ──そして、長坂選手がピッチにいる時間帯でゴールが生まれます。あのシーンを振り返ると。 自分がゴールに直接的に関与したわけではありませんが、ゴールが決まった時間帯にいられたのはうれしいです。これまで日本代表では短い時間しかピッチに立てていなかったので……。ただ、アルゼンチンとの第2戦の第2ピリオドは今までで一番長くプレータイムをもらえて、本当に少しずつでしたけど、成長できているのかなと思います。 ──今日も1分もピッチに立てなかった選手がいます。プレータイムを伸ばすために、どんなことに取り組んでいきますか? 今の僕の立ち位置では1試合の中で本当にワンチャンスを、「いくぞ」と言われた時にどれだけ自分のプレーができるかというのは本当に大事なことだと思います。いい準備をして、(今日の)前半だったら1度出られたところで、自分の全力を注ぐ。自分がどんな立場でもやるべきことはたくさんあると思うので、出られても出られなくてもやるだけです。
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