ヘッジファンドの強気な銅買い、中国景気減速に直面-国内勢と綱引き
欧米投資家の買いが減った今、中国の状況に再び関心が戻っており、数人の業界関係者は銅市場がいまだかつて見たことがないほど弱いと語っている。
こうした両者の綱引きが、銅価格の今後の展開を決める公算が大きい。中国の銅購入回復の兆しが持続すれば、銅市場は今年後半に記録的高値の更新に向かう可能性があると考える強気派もいる。
しかし、中国の注文が弱い状況が続けば、単に購入の遅れによるものではなく、根本的な需要の低調さを示していることになる。最も弱気なトレーダーによれば、価格はさらに下落し、9000ドル、あるいは8000ドルに戻る可能性もある。
今週、ロンドン金属取引所(LME)の年次アジア会合が香港で開催され、製錬所幹部やトレーダー、銀行家、アナリストら1000人以上が集まる予定だが、このような動きが話題の中心となりそうだ。
このイベントは伝統的に、欧米投資家が中国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)について見識を深める場とされるが、今年は中国トレーダーも相手側について理解を深める機会と考えている公算が大きい。
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原題:Hedge Funds’ Bullish Copper Bets Run Into China’s Slowdown(抜粋)
--取材協力:Mark Burton.
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