子どものギャンブルで600万円が消滅!…「ターゲットは若年層?」「アカウントを売る悪い大人がいる」 自身も3000万円の借金を作った団体代表に聞く“依存の怖さ”と“抜け出し方”
「大谷選手とその家族、ドジャース、MLBに対して謝罪したいと考えています。ギャンブル依存症の治療も望んでいます」 【映像】壮絶! ギャンブル依存から脱却→再度のめり込んで借金3000万円 大谷翔平選手(29)の口座から24億5000万円以上を不正送金したとして訴追された水原一平容疑者。賭博によっておよそ62億円の損失を出したとされている。 水原容疑者が陥ってしまったというギャンブル依存症。 ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表は「他人事ではない」と、強い危機感を口にした。 「若年層は早ければもう高校生ぐらいからハマってしまって、20代・30代の方々の相談が増えている。今は未曽有の危機だ」
2023年に「ギャンブル依存症問題を考える会」に依存症の家族から寄せられた相談のうち、オンラインで行う違法なスポーツ賭博やカジノに関するものは97件。コロナ渦前の2019年と比べておよそ12倍に。 田中代表によると、特に若い人の依存に関する相談が増えているという。 「24時間365日、スマホでギャンブルができてしまう状況だ。先日も高校生のご家族から『気がついたら家族の貯金600万円が空っぽになった』という話があった。大谷選手と水原容疑者の間で起こっていたことは日本の家族の中でも頻繁に起こっている」 田中代表のもとに寄せられる相談の中には、若い人を狙った、悪質な手口も。 「アカウントを作れない高校生などに対して、悪い大人がアカウントを売買することも。早い人だと半年ぐらいであっという間に借金生活になったり、2~3年でギャンブル依存症になってしまう」
ギャンブル依存症問題を考える会調べでは、ギャンブル依存症の若年化が進み、20代から30代の相談が8割弱を占めている。また、ギャンブル依存症と借金に関する調査では、近年は軒並み借金が高額になっていて、2023年は借金の平均額は855万円だという。 2年間でおよそ1万9000件の賭博を行っていた水原容疑者。ときには、胴元とこんなやりとりをしている。 「またやられた(笑)最後にもう一回だけ、バンプをもらえるチャンスはあるかな?」 「俺って本当に最悪(笑)全然勝てない。最後にバンプしてもらえない?これが最後って誓う!」 「困った(笑)最後の最後の最後のバンプもらえる?本当に最後のお願いだ」 負けがかさみ、更に賭け金を上げ負けてしまう悪循環。1回で2400万円以上賭けたこともあったという。