プーチン大統領、トランプ氏との会談に前向き-「準備できている」
(ブルームバーグ): ロシアのプーチン大統領は19日、トランプ次期米大統領との会談に前向きな姿勢を示した。その上で、トランプ氏とは4年以上も話をしていないと語った。
プーチン氏はテレビ放映された年次会見で「いつ会うのかは分からない。トランプ氏はそれについて何も言っていない」と発言。さらに「彼とは4年以上まったく話していない。もちろん、トランプ氏が望めば、いつでも話し合う準備はできている」と続けた。
トランプ氏は1月20日の就任前でもロシアのウクライナ侵攻を終わらせたいと述べており、16日にはウクライナのゼレンスキー大統領に対し、「取引を行う準備をすべきだ」と発言。領土奪還というウクライナの望みを意に介さない姿勢を示した。
トランプ氏はプーチン氏にも取引合意に向けての準備を望んでいる。ただトランプ氏はこれまでのところ、戦争終結に向けたウクライナとロシアの交渉をどう実現させるのか、またその条件については明らかにしてない。
ウクライナ東部で攻勢を強めるロシアは即時停戦への合意には消極的だ。プーチン氏は交渉を行う意思は示しているが、戦場における現状を踏まえた上で交渉を行よう主張している。また、ウクライナに対し、北大西洋条約機構(NATO)加盟の目標を放棄することも求めている。
プーチン氏は年次会見で、反体制派の攻撃を逃れて今月ロシアに亡命したシリアのアサド前大統領について、「アサド氏がモスクワに到着して以来、会っていない」と説明。その上で「アサド氏とは話すつもりであり、必ずそうする」と語った。まだ会っていない理由については言及しなかった。
原題:Putin Says He’s Ready to Meet Trump, Hasn’t Seen Assad Yet (1)(抜粋)
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