ライオン・キング、美女と野獣……歴史に残る名作を手がけたハンス・P・バッハーの創作の秘訣とは
プロダクションデザイン界のレジェンド、ハンス・P・バッハーが、的確で効果的な伝わる画の作り方をモノクロのスケッチ画で紹介した書籍の日本語翻訳版『Sketchbook ハンス・P・バッハーの「構図」と「ショット」のアイデア』(翔泳社)が刊行された。 【写真】イラストやアニメーション、写真など……あらゆる創作者の必読書 『ライオン・キング』や『ムーラン』、『美女と野獣』など歴史に残る名作のプロダクションデザインを数多く手がけてきたハンス・P・バッハー。その洗練されたデザインコンセプトや構図解釈は、アニメーションだけでなく、映画やイラスト、デザインなど様々な創作者にとって参考になるもの。 本書は、ハンス・P・バッハーの名著『Vision ストーリーを伝える:色、光、構図』の原点ともいえる一冊。作品を完成させるための重要な基礎となる、モノクロのスケッチをメインに構成され、構図への理解を深めるのに役立つ例を紹介しながら、さまざまな演出方法や興味深いショットの作り方などを解説する。 魅力的な作品づくりの秘訣は、構図にある。的確で効果的な表現を行うためには、無駄なものや意味がないものが画面の中に存在してはいけない。本書の見ごたえのあるシンプルかつ大胆なスケッチと、端的な解説からは、プロダクションデザイン界のレジェンドの思考と創作プロセスが学べる。 作品としても見ごたえのあるイラストの数々から、構図の重要さを実感することができるでしょう。映画はもちろん、イラストやアニメーション、写真など、あらゆる創作者の必読書だ。
文=リアルサウンド編集部