プーチン氏は「非人道的」とゼレンスキー氏 クリスマスの攻撃を非難
(CNN) 24日夜からクリスマスの25日朝にかけて相次いだロシア軍によるウクライナ各地への攻撃について、同国のゼレンスキー大統領は「非人道的」と非難した。 警察によると、中部ドニプロペトロウスク州への攻撃では1人が死亡し、ロシアに近い北東部ハルキウ州では6人が負傷した。攻撃で集合住宅や民間インフラ施設が損壊したという。また、寒さに見舞われている中、50万世帯が停電となった。 ウクライナ最大の民間電力会社「DTEK」によると、電力網へのロシア軍による大規模な攻撃は今年13回目。戦争が始まって3回目の冬を迎えている中、ウクライナは不安定な状況に陥っている。攻撃を受け、政府は送電網を安定させるために計画停電を実施した。 ゼレンスキー氏はロシアの大規模攻撃について「思いつきの決定ではない。標的だけでなくタイミングや日時など、意図的に選択している」と指摘。「プーチンは意図してクリスマスを攻撃の日に選んだ。これほど非人道的なことがあるだろうか」と非難した。 ゼレンスキー氏によると、ロシアは25日に弾道ミサイルなど70発超を発射し、100機を超えるドローン(無人機)でエネルギーインフラを攻撃したという。 一方、ウクライナ軍は同日、ロシア西部クルスク州ルゴフのロシア軍司令部を攻撃したと明らかにした。 同州当局によると、4人が死亡、5人が病院に搬送された。うち1人は重体という。 またロシア国防省は、同国南端の北オセチア共和国で撃墜されたドローンの破片がショッピングセンターに落下し、爆発と火災が発生して1人が死亡したと発表した。