ジミー・スタンガー愛用の7Wやウェッジから得るべき用具選びのヒント
5. グリーンの状態次第でロフト角を見直す
スタンガーは通常、ロフト角がわずか2度しかないパターを使用しているが、アドレス時に両手をパターヘッドより少し後ろ側に下ろして構える傾向があることに起因している。 しかし、最近になって、スコッティキャメロンはスタンガーのために標準的なロフト角3.5度のパターを組み上げた。これにより、芝が少し長い遅めのグリーン上で、スタンガーは若干高めにボールを打ち出し、ボールを芝の上に留めることができるようになった。最初にボールを打ち出す高さが増すと、早めに転がり始めるようになり、跳ねてオフラインへ外れ難くなるのである。 「この数週前、メキシコやプエルトリコみたいな少し遅めのグリーンでプレーして苦戦をした。そんな僕に、プエルトリコでスコッティキャメロンのレップがこのパターを組み上げてくれたんだ。先週は良いプレーができて3位でフィニッシュした。終盤には勝つチャンスもあったけれど、このパターで決めたいくつかのクラッチパットがその要因の一つだった。それもあって、今週もこのパターを使い続けることにしたんだ。PGAツアーの大会で初めて優勝しそうになった直後に替えたくはないし、練習グリーンでも感触はとても良かったので、今週このパターを実戦投入することに心を躍らせているよ」 ここには2つの教訓がある。グリーンでのパフォーマンスを最適化させる上で、普段プレーするタイプのグリーンにパターのロフトをマッチさせること。そして、パターが上手く機能している時は、それを替えないこと。 (協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)