大阪では初「電子投票」に課題も?システム費用だけで前回の選挙費用を約3000万円上回る 開票所の配置職員は前回の約3分の1で済む 四條畷市長選挙
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大阪初の「電子投票」。3000万円以上上回った選挙費用など、課題が浮き彫りになりました。 12月22日に投開票が行われた大阪府四條畷市長選。無所属・新人で元市職員の銭谷翔さん(36)が初当選を果たしました。 (銭谷翔さん)「皆さんと共に四條畷の未来を描いてまいりましょう」 この選挙をめぐっては、現職の東修平市長(36)が全国初となる後継者の「公募」を実施。200人あまりの中から銭谷さんが市長の後継候補に選ばれていました。 今回の選挙のもう1つの特徴は「電子投票」です。投票したい候補者の名前を画面上で選ぶ方式で、全国で8年ぶり、大阪では初めての実施となりました。 22日夜、開票が始まると、各投票端末のデータを記録したUSBメモリをコンピューターに差し込んで集計を行います。その結果、開票所に配置する職員は前回の約3分の1で済み、書き間違いによる無効票はゼロに。 一方、開票確定までの所要時間は前回とほぼ同じ(1時間40分)。また、電子投票のシステム費用だけで前回の選挙費用を3000万円近く上回るなど、課題も浮き彫りになりました。 (四條畷市選挙管理委員会 上嶋卓視事務局長)「スピード重視より正確性重視で。(他の団体が)電子投票を実施するにあたっての試金石じゃないですけど、そういったかたちになれば」 電子投票の取り組みは今後再び広がるのでしょうか。
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