[写真]好天に恵まれ紅葉が見ごろの奈良公園＝30日午後3時ごろ、奈良県奈良市で

　奈良県奈良市にある「奈良公園」の紅葉がピークを迎え、30日も多くの観光客が訪れ、彩り豊かな紅葉を楽しんでいる。 　同日朝は晴天に恵まれ、奈良地方気象台によると同日午後2時ごろには最高気温19.8度を観測するなど、お出かけ日和となった。同公園付近の道路は朝から混雑し、東大寺周辺などのおみやげ店なども朝から大盛況。赤や黄色に染まった木々の中を歩き、シカとふれあう人たちの姿が多く見られた。

観光客「すばらしい景色撮らないともったいない」

[写真]シカと紅葉のショットをねらうカメラマンもいっぱい＝30日午後3時ごろ、奈良県奈良市で

　また、公園内を流れる川に真っ赤なもみじが映り、日差しの加減によって色が変わるのを見た観光客が夢中でシャッターを切る。中国から観光で来たという女性は「こんなすばらしい景色は撮らないともったいないですね」とカメラ片手に笑顔で語っていた。 　大阪府内から来たという小学生の男の子（10）は「きょうはインターネットの紅葉情報で見ごろって書いていたんでお母さんと来ました。お父さんは用事で来られなかったけど、この紅葉の写真を後でメールで送って悔しがらせてやる」などと話していた。 　同気象台によると、25日にイチョウの黄葉を観測したという。同日午後は気圧の谷が接近するため次第に雲が広がり、夜には雨が降るという。また、26日は午前中は低気圧や前線の影響で雨や雷雨となる見込み。午後は冬型の気圧配置となるため北部を中心に雨が降るという予報となっている。