イスラエル軍、ガザ北部の病院襲撃し院長拘束
【AFP=時事】イスラエル軍は28日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤの病院を襲撃し、イスラム組織ハマスの戦闘員の疑いがあるとして院長を拘束したと発表した。世界保健機関(WHO)によると、この病院は北部に唯一残っていた主要病院で、襲撃により「今や無人」だという。 【写真】パレスチナ自治区ガザ北部のカマル・アドワン病院からガザ市の病院に搬送された負傷者 イスラエル軍が襲撃したのはカマル・アドワン病院。軍は、ホッサム・アブ・サフィエ院長が尋問のために拘束されているとし、作戦は完了したと明らかにした。 ガザの保健当局とWHOも28日、同病院が襲撃により機能停止に追い込まれ、院長が拘束されたと認めた。 ガザでは病院への攻撃が相次いでおり、WHOは声明で「ガザ北部における80日以上にわたる医療システムの組織的な破壊と包囲は、この地区に残る7万5000人のパレスチナ人の命を危険にさらしている」と警告した。 イスラエル軍は「カマル・アドワン病院にあったハマスの指揮所を標的とした作戦を完了」し、「240人以上のテロリスト」を拘束したとしている。【翻訳編集】 AFPBB News