森保J、シリア戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 最高“5つ星”評価は3人…唯一のアピール不足は?
シリア戦の出場メンバー16選手を5段階査定
森保一監督率いる日本代表(FIFAランク18位)は6月11日、初の国際試合となるピースウイング広島で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア代表(同89位)戦に臨み、5-0で勝利を収めた。2次予選を6戦全勝、無失点で首位通過が決定。後半からは4バックに変更するなど、さまざまなトライが成功した。 【一覧リスト】「言葉を失った」 森保ジャパンが「世界13位」“ドイツ超え”ランキング 日本は森保監督が明言したとおり攻撃的な3バックに挑戦。6日のミャンマー戦(5-0)から9人の大幅入れ替えを行い、「3-4-2-1」システムを基本として、GKに大迫敬介を据え、最終ラインは右から、冨安健洋、板倉滉、町田浩樹を揃えた。遠藤航と田中碧のダブルボランチでウイングバックに堂安律、中村敬斗。シャドーにアジアカップ準々決勝イラン戦以来の約4か月ぶり先発復帰を果たした久保建英、南野拓実のコンビが構え、1トップは上田綺世が務めた。 試合は前半13分、中村の絶妙なドンピシャ左クロスから上田が頭で決めて先制。同19分には中村の芸術的なスルーパスを久保が受け、最後は堂安が決めた。同22分にはオウンゴールで追加点、後半に入ってからも途中出場MF相馬勇紀がPKを自ら決め、最後は南野がダメを押した。 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞) ◇ ◇ ◇ <GK> ■大迫敬介(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(→後半31分OUT) 広島の選手として本拠地の代表戦に先発出場。心強い同世代の3バックの君臨で、重圧を感じさせなかった。前半30分にパスミスもあったが、周囲の対応にも助けられピンチにはつながらなかった。 ■谷 晃生(FC町田ゼルビア)=※出場時間短く採点なし(←後半31分IN) 後半から途中出場。ここまで2次予選無失点だったため「プレッシャーはあった」というが、セットプレーを最後尾から指示して掴んだチャンスを無駄にしなかった。 <DF> ■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★☆☆ 前半はほとんど相手にチャンスを作らせず。左ウイングバックの中村のカバーにも入って伸び伸びとプレーさせていた。 ■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★☆☆ 3バックの中央でビルドアップも落ち着いていた。縦パスも通す視野の広さも。後半24分に見られた“逆立ち”珍場面には会場から笑いが起こるほっこりシーンとなった。 ■冨安健洋(アーセナル)=★★★★☆ 右ストッパーで前半は危なげなく凌ぐと、後半からは右サイドバックとしてドリブルからの仕掛け、久保との息の合ったコンビネーションを披露するなど新たな発見に。後半17分から堂々の初キャプテンマーク。次世代リーダー誕生の瞬間は、森保ジャパンにとって大きな財産になる。 ■伊藤洋輝(シュツットガルト)=★★★☆☆(←ハーフタイムIN) ほとんどミスはなく、攻守への意識が見られた。シュートが決まっていれば……と思わせる場面も。それでも南野のゴールを高い位置でのボール奪取からお膳立てはお見事。