「娘は田舎のガキに壊されたんですよ!」不登校娘の「田舎の小学校」への転校が大失敗...後悔する母親の苦悩とは
「初日の『顔見世』までは良かったんですが、登校2日目にはすっかり様子が変わってしまったんです。里桜は、街なかから越してきた『都会っ子』として、子ども達からアレコレ言われて帰ってきたんです」 その日は他にも服装のことを指摘されるなど、外見のことをあれこれ言われ「自分たちとの違い」を徹底的に刷り込まれたという。それも謎に「老人口調」で...。 「うちの学校は髪に『黒ピン』しかつけてきちゃダメなんだよ」と同じクラスの女子から声をかけられたという里桜さん。 「里桜はサンリオのキャラのついたキラキラのヘアピンをしていたんです。『街の子は違うね~』『さすがだね~』『でも、ダメなもんはダメなんだよ』とまるで『老人が孫に話しかけるような口調』でネットリと嫌みっぽく言われたそうなんです...」 さらに、男子生徒たちは巨大なサイズの「ミミズ」を棒切れに乗せてきて顔に近づけてきたり、大量のダンゴムシを里桜さんの机の上に置いては、「ほーら、都会では見たことないでしょミミズなんて」とか「ダンゴムシ知っている?触ってごらんよ~」と。 都会の子が虫を知らない前提で、意地悪やイタズラもされた里桜さん。 「ママ、みんな前の学校の子たちとしゃべり方が違うの...。『ワンピースも着てきちゃダメなんだよ。ここは学校だよ、なんでそんなに盛っちゃうかなぁ~』とか『補助バッグ派手だね~? 都会の子はお金かけるね~』 ってまるでおじいちゃんやおばあちゃんに言われているみたいでイヤなの。気持ち悪いの」と里桜さんは敦美さんに訴えた。そんなに深い田舎では無いけれど、少し訛りみたいなものかな?と敦美さんは思っていた。 その日の夜、夫に学校での出来事を話した。 「夫は『そのくらいの悪戯は男の子ならやるだろ、目くじら立てるなよ』なんて言いましたが、それでも普通だったら女の子たちが『やめなよ』って言ってかばうとか、そういうのあるじゃないですか…女の子は3人とも手を叩いて笑ってたっていうんですから。そりゃ、泣きますよ! 田舎の子どもはおおらかで、のびのびしていると思っていたんですけど...。結局、里桜は田舎のガキたちに追い込まれて壊されたようなもんですよ!」 そしてそこからは、前の学校でのいじめとは異なる「独特な人間関係」の悩みが里桜さんを待ち構えていたという。子ども達の「謎な老人口調」の理由も判明...。 敦美さん親子が田舎の小規模校で見た地獄とは?後編に続く。 取材・文/中小林亜紀 写真/Getty Images
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