「娘は田舎のガキに壊されたんですよ!」不登校娘の「田舎の小学校」への転校が大失敗...後悔する母親の苦悩とは
小中学校の不登校児が全国で30万人を突破し、11年連続で記録が更新されてしまったというニュースが社会に衝撃を与えている。 「 おい!年寄りが先だろ! 」混雑するバスから学生をひきずりおろす老害。格安パスを振りかざし、バスを自分の足代わりにする人たち 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、最近の不登校の傾向についてこう話す。 「不登校の理由として『いじめ』を挙げる子が減っているとは言いますが、『いじめ』とまでは言えないけれど、『人間関係』で悩んでいるというお子さんは相変わらず多いようです。 特別授業などを受けて、いじめや誹謗中傷への意識が高い最近の子供たちですが、『加害者にならないためのテクニック』ではなく、『真に相手を思いやる気持ち』が育っているかどうか、ご家庭でもよくコミュニケーションを取って、正しい方向へ導いてあげてください」 今回、お子さんの不登校に関する経験談をお寄せくださったのは、大河内敦美さん(仮名)。中2と小6の娘さんを持つ、41歳のパート従業員である。 「下の娘の小学校生活も残りあと半年ほどになりました。学校へは行けたり行けなかったりしていて、今度は中学が心配ですね。私も娘も憂鬱な感じが続いています...」 敦美さんの下の娘・里桜さん(仮名)は前の学校で「いじめ」を受けて完全に不登校となり、今の小学校に転入した。 「基本は住んでいる学区の小学校に通わなければなりませんが、『教育的配慮』から特認校制度というのを使い、自宅から車で50分以上かかる『田舎の小学校』に編入させてもらったんです」 以前は、生徒数600人以上の生徒を有する都会の小学校に通っていたという敦美さんの娘。 「1年生から3年生までどのクラスでも人間関係に苦しんで、3年生の時は悪質な『いじめ』を受けました。露骨な集団無視や仲間外れ、学校の備品を壊したというでっちあげなど、里桜はかなり痛めつけられました」
生徒たちに何度ヒアリングをしても人によって証言が異なり、事実がはっきりしないとのことで、学校との話し合いは平行線のままとなった。 「転校できる制度はないかと思って調べたら、学校長の許可などがあれば越境入学できることを知りました」 里桜さんは、市内の外れ、「田舎」と言えるのどかな地域の「小規模校」に転校することとなった。 「全校生徒100人ほどの小規模校です。里桜が転校したのは4年生の春でした。同級生は9人しかいないので、1クラスのみ。アットホームで良いなーと思いました。また、学年が上がっても自動的にクラス替えはありません」 里桜さんのクラスは男子6人、女子3人。初登校の日の親子の緊張は凄まじいものがあった。 「でも、見学させてもらった教室の雰囲気はアットホームそのもの。担任の先生が『誰でも初めてのお友達に会うのは緊張するでしょ? みんな仲良くしてあげようね。約束だよ!』と声をかけてくださり、私もひとまずホッとして帰りました」 初日を終えた時の里桜さんの顔を、敦美さんは忘れられない。 「迎えに行って、車に乗り込んだとたん、『ママ、私、この学校だったら楽しく通えるかも!』と笑顔を見せたんです」 物珍しさからか、クラスの子だけでなく、他の学年の子も代わる代わる教室に来てみんなで里桜さんに話しかけてくれたという登校初日。 「やっぱり田舎の子ってあったかいんだなって思えて、嬉しかったです。思い切って転校させて良かったって……」 しかし、親子が感じたその喜びはたった1日で終わってしまう。
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