輪島塗、買って被災地応援 高岡地場産センターで14日から展示会
高岡地域地場産業センターは、能登半島地震の復興支援につなげようと、展示会「輪島塗・高岡漆器展」を14日~10月14日に同センターで開く。被災を免れた輪島塗の器などを展示販売し、売り上げは産地の事業者に寄付する。伝統工芸高岡漆器協同組合が協力し、地場産業の再生を後押しする。 輪島塗の事業者は、元日の地震で工房や店舗が被災するなど大きな打撃を受けた。県内の工芸品を扱う高岡地域地場産業センターは、同じ漆器の産地である高岡で何かできないかと、展示会を企画した。 伝統工芸高岡漆器協同組合が窓口となり、輪島漆器商工業協同組合と展示の詳細を詰めている。輪島塗の重箱や器、箸、椀などを用意する予定で、1万円前後の買い求めやすい品もそろえる。6日に高岡側から柴田治之理事長らが現地へ赴き、展示する品を預かる。 会場では高岡漆器の飾り皿なども並べる。21、22の両日は輪島の職人を講師に迎え、箸作りの体験会を開く。14~23日には県外の工芸品や食品を集めた「全国地場産センターフェア」を開催する。 センターの末坂進専務理事は「少しでも復興の力になれたらいい」と語る。柴田理事長は「同じ北陸の漆器の産地として助け合い、共に前を向いていきたい」と話した。