高級ホテルのスパで支持されるスキンケアブランド「ヴァルモン」が描く“美とアートの融合”とは?
スイスのラグジュアリースキンケアブランド「ヴァルモン(VALMONT)」は今年、設立40周年を迎える。そのルーツは1905年にスイスのレマン湖近くに設立された滞在型クリニックで、設立当時の顧客名簿にはココ・シャネル(Coco Chanel)やイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)などが名を連ねた。その後、85年にスイスの豊かな自然と先端技術を駆使したスキンケアブランド「ヴァルモン」として販売を開始し、遺伝子工学とセルラーコスメティックをけん引する存在となった。エイジングケアのパイオニアとして、独自成分トリプルDNAやRNAリポソームを配合したスキンケア化粧品を発売し、世界中で愛されている。 【画像】高級ホテルのスパで支持されるスキンケアブランド「ヴァルモン」が描く“美とアートの融合”とは?
スイス本国をはじめヨーロッパでは、ブティックで提供するスパトリートメントや高級ホテルのアメニティーで知られる。日本ではギンザシックスの直営店のほか、コンラッド東京やフォーシーズンズホテル東京大手町など高級ホテルのスパを中心に展開し、百貨店の外商向け商材としての引き合いも多い。富裕層を中心に支持を集める同ブランドは、文化交流や社会貢献活動でも知られる。ヴァルモン・グループの会長兼アートディレクターのディディエ・ギヨン(Didier Guillon)は、自身のアートへの情熱を伝えキュレーター・アートコレクターとして収集する現代美術のコレクションを公開するため、2015年にヴァルモン財団を設立した。「ヴァルモン」が力を入れる文化活動について話を聞いた。
WWD:「ヴァルモン」が行う文化活動とは?
ディディエ・ギヨン=ヴァルモン・グループ会長兼アートディレクター(以下、ギヨン):「ヴァルモン」はブランドを化粧品の枠に限定せず、“美とアートの融合”をアイデンティティーマニフェストに掲げている。ヴァルモン財団はあらゆる形式で芸術を促進するという使命を持ち、世界中のアーティストによる企画展や芸術イベントを行っている。また、スパ「メゾン・ヴァルモン」では、スキンケア商品とフレグランスコレクションと共に現代アートが並び、目と心に喜びを与え想像力を掻き立てる空間でアール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)を堪能することができる。