アジアのヘッジファンド、世界の平均上回る成績-9月の中国株上昇で
「特にFRBの利下げを受けて、中国の経済政策転換を予想している」と、ワン氏は今月語った。「中国は投資家よって最も過小評価されていた」と付け加えた。
より幅広い取引から恩恵を受けたファンドもある。
40億ドル規模のクオンテッジ・グローバル・マスター・ファンドの広報担当によると、同ファンドは9月に7.4%のプラスとなり、年初来の成績はプラス29%に達した。債券と商品が上昇をけん引したという。
事情に詳しい関係者によると、アスペックス・マスター・ファンドは9月も5.6%のリターンを達成し、1-9月ではほぼ33%となった。関係者の1人によると、中国から日本まで、テクノロジー、金融、工業株など、さまざまな取引が利益に貢献した。
ジム・リム率いるモジュラー・アジア・マクロ・ファンドは、9月に1.6%、年初来では5.6%の利益を上げた。同氏によると、さまざまな国のマクロトレンドを予測したことが奏功した。9月下旬の中国の利下げ、四半期末の流動性逼迫(ひっぱく)によるシンガポールの金利上昇、マレーシア・リンギットの値上がりなどを正しく予想したという。
原題:Asia Hedge Funds Outperform Global Peers on September Rally(抜粋)
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Bei Hu、David Ramli