プレミア12出場も明言! キューバで“2冠王”になっていた元鷹助っ人デスパイネが明かした衰え知らずのワケ【独占】
プレミア12への参戦も決意! デスパイネの尽きぬ意欲
現在、「絶好調だ」というデスパイネには、大きな「目標」もある。それは今年11月に開催されるプレミア12への参戦だ。 「報道なんかにもある通りだね。もう出場することは決まっていて、9月16日から(キューバで)トレーニングを再開させる。今まで通りに国のために戦うよ」 そう意欲満々に語るスラッガーは、「優勝することは目標だけど、また東京に戻れるようにひとつ、ひとつに勝つことが大事になる」と自信を漲らせる。 かつて「アマチュア最強」と恐れられたキューバ代表。その一員としてのデスパイネは銀メダルを獲得した2008年の北京五輪や、4度のワールド・ベースボール・クラシックに参戦してきた。ゆえに国際大会の酸いも甘いも知る。そんな彼の「代表」に対するモチベーションは並大抵のものではない。 「他の国にもそれぞれの目標はあるとは思う。ただ、自分たちは国を背負って戦って勝つこと、そして自分たちの国が強いことを証明したいと子どもの頃からの目標なんだ。そのメンバーに入ることは、本当に光栄なことなんだ」 今回のプレミア12でキューバは、予選で日本、韓国、台湾、オーストラリア、ドミニカ共和国と同組となった。優勝のためにはアジアの列強を中心とした難敵を退ける必要がある。 NPBでの経験も豊富なデスパイネは、「日本にも気になる投手はたくさんいる」と睨みを利かせながら「全般的に技術レベルの高い投手が揃っている。彼らを打つために準備をするよ」と意気込んだ。 こと短期決戦において、ツボにはまった彼は手のつけようがない。井端弘和監督が率いる日本代表にとっても恐い存在になり得るだけに、38歳だからと侮ってはいけない。 [取材・文:羽澄凜太郎]