Cシード・立教新座は川村丈夫jrなど野手のタレント揃いの好チーム!初戦もコールド勝ち【24年夏・埼玉大会】
<第106回全国高校野球選手権埼玉大会:立教新座 7-0 豊岡(8回コールド)>◇14日◇2回戦◇県営大宮球場 【トーナメント表】埼玉大会 17日までの結果一覧 県営大宮球場・第2試合は、川村丈夫(元横浜ベイスターズ-現神奈川フューチャードリームス監督)を父に持つ太壱(3年)など主に野手のタレントを多く有するCシード・立教新座 vs 豊岡。 先発は豊岡はエース左腕の松本 康汰(3年)、一方の立教新座は2年生右腕の小島 瞬が登板し試合が始まる。 序盤はやや豊岡ペースで試合が進む。豊岡は初回、立教新座・小島の立ち上がりを攻め、一死から2番・松本が四球で出塁するとすぐさま二盗を決める。続く赤羽 悠(2年)も四球を選び一死一、二塁とするが、4番・浜田 友貴(3年)が併殺に倒れ無得点に終わる。 立教新座もその裏、二死から3番・川村がライト越えの二塁打を放つと、続く赤澤 亮磨(1年)も四球を選び二死一、二塁とするが後続が倒れ無得点に終わる。 豊岡は2回表にもこの回先頭の大坂 斗希(3年)がショートへの内野安打で出塁すると、続く吉田 隆之介(3年)がきっちりと送り一死二塁とする。ここで豊岡ベンチはエンドランのサインを出すが、7番・片岡 恭二郎(3年)は空振りで二走・大坂は刺されてしまう。後続も倒れまたしても無得点に終わる。 豊岡は5回表にもこの回先頭の吉田がサードへの内野安打を放ち出塁するが、盗塁を失敗する。それでも続く片岡がセンター前ヒットを放ち出塁するが後続が倒れ無得点に終わる。 豊岡は再三のチャンスを盛んに機動力を使いながら仕掛けるが得点を奪えずにいると、流れは変わる。 立教新座はその裏、一死から9番・村岡 伸之佑(3年)のレフトへのライナーを放つ。レフトは一歩及ばず二塁打となると、続く中田 和慶(2年)も死球で出塁し一死一、二塁とする。ここで2番・小板橋 望和(3年)が左中間へタイムリー三塁打を放ちまず2点、さらに続く川村がきっちりと犠飛を放つなどこの回3点を奪う。 試合の流れを掴んだ立教新座は、8回裏にも、この回先頭の赤澤がセンター前ヒットを放ち出塁すると、続く晝間 丈陽(3年)もショートへの内野安打を放ち無死一、二塁とする。さらに6番・戸張健介(3年)もバスターからライト前へポトリと落ちるヒットを放ち無死満塁とチャンスを広げると、続く藤井 奏吾(2年)がきっちりと犠飛を放ちまず1点、二死後、9番・村岡がショート強襲タイムリーを放つと続く藤井もレフト線へ2点タイムリーを放つなど、この回4点を奪い勝負あり。 投げては立教新座の先発・小島が豊岡打線を6安打無失点に抑える好投を披露する。終わってみれば11安打を放った立教新座が8回コールド7対0で豊岡を下し初戦を突破した。 まずは豊岡、「エース松本と4番・浜田は練習試合で脱臼をしてぶっつけ本番。主将の片岡は半月板損傷で手術しなければいけない。選手宣誓の予行でも足を引きずっていて痛み止めを飲むような状態。不測の事態を踏まえ、あらかじめ3通りのオーダーを考えていたが本人が出たいということで行かせた。ショートの大坂も昨年6月に半月板の手術をして昨夏も入れたかった3人がいなかった。いずれも練習試合でのこと。これで2年連続なので他のスポーツをさせるなど対策を考えなければ」(北監督) と、満身創痍の状況を嘆いた。それでもエース松本を中心によくやっていた。7回などは雨の中、相手が機動力を活かそうとすれば、執拗に牽制を入れ走者を刺すなど粘りを見せたが終盤力尽きた。 一方の立教新座は、「序盤は初戦の硬さがあった。赤澤は1年生ですがこういう舞台で結果を出すかなあと思って4番で使ったら出した。ここで1本出して欲しいという打線になってきて成長を感じる。小島は野川 拓真(3年)に次ぐ存在で考えている。完投とは思っていなかったが展開を考えると代えられなかった。野川は怪我も治ったので大会を投げて本調子に戻せたら。終盤は機動力は試しながらでしたがトライ&エラーで次に活かせたら」(池田監督) と、反省しつつも今春以降にレギュラーとして加わった小島、赤澤などの新戦力の1,2年生達がチーム力を上げている。とはいえ、この日も先制点を奪ったのは村岡、小板橋、川村などの最上級生。より良い化学反応が起きれば夏の上位進出が期待できそうだ。