オーストラリア「太平洋警察構想」の承認を発表 太平洋島しょ国地域の平和と安全を強化
オーストラリアは28日、太平洋の島しょ国が地域の平和と安全を強化するための「太平洋警察構想」を承認したと発表しました。 「太平洋警察構想」は、オーストラリアが太平洋の島しょ国と警察協力を拡大するもので、域内に最大4つの警察訓練施設を設置するほか、紛争や災害に対応する多国籍部隊を創設することなどが柱です。 アルバニージー首相が28日、トンガで開かれている太平洋諸島フォーラム首脳会議で明らかにしました。 太平洋の島しょ国をめぐっては、すでに中国がソロモン諸島やキリバスの警察と連携を強化していて、オーストラリアが提唱した今回の構想には、中国に対抗する狙いがあるものとみられます。 オーストラリアメディアによりますと、アルバニージー首相は構想承認について、太平洋の安全保障に向けた大きな前進だとしていますが、中国と近い一部の国からは、構想が都合良く利用されないか懸念の声も上がっています。