ヒートショック対策は大切!高齢者におすすめの暖房器具3選
リフォームで浴室も温められる、浴室乾燥暖房機を取り付ける方法も
脱衣場に暖房器具を置くのではなく、リフォーム工事をして浴室に浴室乾燥暖房機をつけるという方法もあります。 価格は、脱衣場に設置する暖房器具よりもかなり高くなり、工事も必要ですが、入浴前にスイッチひとつで、浴室・脱衣場のどちらも素早く温められ、ヒートショックの予防に一役買います。 乾燥機能でカビの抑制や雨の日の洗濯物も乾かせたりと、使い道は幅広いです。 カビの抑制は、お風呂のカビ取り掃除の回数を減らすことができます。 洗濯物を部屋内ではなく浴室内に干せることで、部屋内での転倒の危険性を減らせます。 人感センサーや涼風機能、ミストサウナ機能を備えた機種もあります。 電気だけではなく、ガスで動くタイプもあるため、その家庭ごとの事情に合わせることもできます。 浴室乾燥暖房機は別途の工事費がかかったり、本体の値段が高くなりますが、見合うだけの品質や機能を兼ね備えています。
我慢しない節約
脱衣場や浴室の広さや使う高齢者の状態によって、ベストな暖房器具は異なります。 使用する本人がどういった流れで入浴を行っているのかをよく見て、生活スタイルに合った機種を選ぶことが重要です。 暖房器具だけでなく、お風呂の温度を高めに設定しない、飲酒後の入浴は避けるなどの予防策をあわせてとっていくことも大切です。 暖房器具を購入し設置しても電気代やガス代がもったいないからと、使わない方もいるかもしれません。 使わないことが節約になるのではなく、ヒートショックになる方が大変なことになることをじっくりと話し合って理解してもらうことも必要になってきます。 ガスや電気代の高騰で少しでも節約したいとの思いも分かりますが、1時間当たりの電気代やガス代を具体的に示すなどをしながら、暖房器具を有効活用していけるようにしていきましょう。 《佐々木 政子》
佐々木 政子