赤城乳業の“ギャルアイス”がSNSで話題 「ゥ于ら」誕生の裏に元ギャルの知恵
「ガリガリ君」でおなじみの赤城乳業(埼玉県深谷市)が、平成レトロを感じさせるアイスを発売しました。商品名は「チョコとベリーがグッド!」(希望小売価格:184円)。 【画像】「ギャルアイス」をじっくり見る(9枚) パッケージには「ウチらのギャルアイス」と印字されていますが、リリースを見ると「ゥ于らのギャルアイス」と書かれています。「『ゥ于ら』? どういうこと?」と思われた人もいるかもしれませんが、このほかにもギャル文字がたくさん並んでいます。「ズッ友と一緒に食べて気分アゲてこ~! (^_-)-☆」「キラキラしてきゃわたんだから絶対に実物見てNE!!!」など。 平成ギャルとは、1990年代後半から2000年代に流行した、派手なメークやファッションを取り入れた女性たちのことを指します。ガラケーを使って「ぁレ)ヵ|”㌧(ありがとう)」「才ャ£ゐ(おやすみ)」などと打ち込んでいましたが、なぜギャルをコンセプトにした商品を開発したのでしょうか。赤城乳業の開発担当者を取材しました。
社内で元ギャルを探す
スーパーやコンビニのアイスの棚を見ると、ひときわ目立つこの商品。パッケージがヒョウ柄ということもあって、キラキラしています。 ギャルアイスの特徴は、ストロベリー風味のアイスの中にチョコとチョコチップが入っていて、食感はゴリゴリ・パリパリであること。開発に携わったマーケティング部の最上日菜乃さんは、商品が生まれたきっかけをこのように話します。 「仕事が終わって家に帰ったときに、なんとなく気分が落ち込んでいることってありますよね。そんなときに、アイスを口にして『今日もステキな1日だったなあ』と感じられる商品はつくれないか。こうした発想がきっかけで、開発が進みました」 開発メンバーの3人は、いずれも20代の女性。しかも、3人とも自称「ギャルではありません」ときっぱり。では、コンセプトである「ギャルの世界観」を、どのようにして商品に落とし込んだのでしょうか。 あの人は、若いころギャルだったのでは? 彼は、絶対にギャル男だったはず――。社内でそうした雰囲気を漂わせている先輩たちに、声をかけて回ったそうです。 「『ひょっとして、昔ギャルでしたか?』と聞いて回りました。かつてギャルまたはギャル男だった人を見つけて、さまざまなアドバイスをいただきました。リリースに『ゥ于ら』と書いていますが、こうした文字も先輩たちの指摘を受けながら、修正していきました」(最上さん) 次に、味はどのようにして決めたのでしょうか。イチゴとチョコが先に決まっていたわけではなく、ギャルといえば「ピンクと黒だよね」というイメージから出発したそうです。ピンクといえばイチゴ、黒といえばチョコ。こうした流れで、フレーバーが決まりました。